1月中旬、雪を纏った冬の大山に登った時のレポートです。
この日は、快晴に恵まれ青い空と白い峰々のコントラストがとても美しく、景色を十分楽しむことができました。
大山の詳細な登山情報はこちらをご覧ください!
冬の大山(弥山)
登山口
さて、いつもの夏山登山口から登り始めます。
大山は、無雪期と同じ駐車場まで車でアプローチできて、さらに同じ登山口から登り始められますので、とても手軽に雪山が楽しめます。
ただし、冬季は駐車場料金が1,000円かかります。
朝日が差している中を登ります。
この日は、積雪はあるものの例年に比べると少ないように感じます。
とりあえず、六合目あたりまでは何も付けずキックステップで行く予定です。
一合目
そして、すぐに一合目に着きます。
できるだけ汗をかかないよう気を付けて歩きます。
三合目
さらに歩き三合目まで来ました。
ここまでくると少し雪が増えてきました。
今日の雪は、固く締まった雪の上に新しい雪が乗っていて比較的歩きやすいです。
五合目
さて、五合目まで登ってきました。
向かいには青空をバックに三鈷峰がピラミダルな姿で聳えています。
ここで、エネルギーと水分を補給します。
それと、山の神に今日の安全登山を誓います。
五合目からさらに登っていくと、三鈷峰から剣ヶ峰にかけての稜線と北壁が見えてきました。
その美しさに暫く見とれてしまいます。
六合目避難小屋
これは、六合目にある避難小屋です。
今年は、まだ雪に埋まっていませんでした。
ここで、ハードシェルを着たりして身支度を整えます。
なお、アイゼンは履かなくても大丈夫な状況だったのでそのまま行きますが、万一に備えてピッケルは準備します。
ただし、六合目から上は急斜面で滑落のリスクがありますので、状況に応じた判断が必要で、いつもはアイゼンをつけて登っています。
六合目から八合目にかけては急斜面が続きます。
ここで、雪面に「ガンバレ」と応援の文字がありました。
草鳴社ケルン
ようやく着いた七合目の上にある草鳴社ケルンは、スノーモンスターのようになってきています。
なお、後ろに霞んで見えているのは弓ヶ浜半島です。
「これは、なんと美しい眺めだろうか!」と感激の景色です。
そして、急斜面を登り切り頂上台地に出たところです。
ここから先は、滑落する心配もなくアイゼンをつけていなくても安心して歩いていけます。
山頂避難小屋
山頂にある避難小屋が見えました。
吹き付ける雪が建物を覆っている姿は、お菓子の家と言われています。
山頂碑
取り敢えず、避難小屋には入らずに山頂碑を見に行きます。
さらにその向こう、人が立っている場所は弥山の三角点がある場所になります。
本来、三角点は立入禁止となっていますが、積雪期には足元がしっかりしてますので立ち入る方が多いです。
三角点と剣ヶ峰
さらに山頂碑の裏に進んで、剣ヶ峰が見える場所に行きます。
青い空とエッジの効いた白い稜線のコントラストが素晴らしいです。
この時期、こんな景色に出会える日は数少なく絶好のタイミングでした。
そして、三角点まで行ってみた剣ヶ峰の姿です。
積雪期に剣ヶ峰まで縦走する方もおられますが、過去に遭難事故も起きたりしていますので慎重に判断することが大事だと思います。
さて、景色も堪能したので名残惜しいですが山を下りていくことにします。
今日の大山は、穏やかな顔を見せてくれ感謝で一杯です。
下り始めて直ぐに草鳴社ケルンまで来ました。
上から見ると斜面が急なのがよくわかります。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、南光河原まで下りて来ました。
今日の楽しい冬の大山登山と無事に感謝です。
おわりに
冬の大山は、天候に恵まれると素晴らしい体験ができます。
また、スキー場があるので車でのアプローチも良く手軽に楽しめる雪山として人気があります。
しかし、海に近い独立峰で冬型の天候の影響をもろに受けますので、中止や状況を見ながら六合目で引き返すとかの慎重な判断が求められています。
夏の大山のレポートもご覧ください!
また、冬の高清水トレイルも歩いています!
他にも無雪期の大山山系の三鈷峰や、船上山から矢筈ケ山までの縦走もしています。