10月初旬、西穂高岳に登ったレポートです。
西穂高岳は、岐阜県高山市と長野県松本市の間にまたがる標高2,909 mの山で花の百名山に選定されています。
さらに西穂独標までは、新穂高温泉からロープウェイで1,000mの標高を稼ぐのでアプローチが容易なこともあり、北アルプスの入門編として人気があります。
ただし、西穂独標から先の岩稜は十分な経験を積んでから臨むようにと言われています。
さて、今回の山行は昼過ぎからスタートして西穂山荘に宿泊し、二日目の早朝から西穂高岳に向かいその日の昼には下山する予定です。

この山行の詳細なデータはこちらをご覧ください!
西穂高岳
登山者用の第5駐車場
新穂高温泉の第5駐車場(無料)には昼過ぎに到着しました。
駐車場は平日にもかかわらずほぼ満車でした。
ここで準備を整え新穂高ロープウェイ乗り場に向かいます。

ロープウェイで2,156mへ
第1、第2とロープウェイを乗り継ぎ、あっという間に標高2,156mの西穂高口駅に着きました。
とりあえず展望台に上がってみましたが雲に覆われ全く展望がありませんでした。
なお、昼過ぎという時間もあってか外人の方も含めて観光客がほとんどです。

西穂山荘へ
さて、いよいよ西穂山荘に向かって登山道に入ります。

紅葉が始まってきている中、最初はなだらかな道を登って行きます。

そして、間もなく石の階段が続いていきます。

西穂高口駅をスタートしてから約1時間で西穂山荘に着きました。

この日はここまでです。
この後はビールを飲みながらゆっくりと体を休めて明日に備えます。

なお、西穂山荘の夕食は、鳥の山賊焼きをメインに野菜類もしっかりとあり、とてもおいしかったです。

日の出前からスタート
さて、翌朝は日の出前からヘッドランプを点けて歩き始めます。
暗い中しばらく歩いていると空が白んで周りの山々の姿が見えてきました。
なお、写真の中央左のとんがった山は笠ヶ岳です。

そして、中央の山は焼岳です。

西穂丸山
まもなく、西穂丸山に着きました。
写真を撮ったらすぐに西穂独標に向かいます。

西穂独標へ
さて、西穂独標に向かってガレた道を登って行きます。

ふと振り返ると朝日を浴びて紅葉が綺麗に色付いていました。
そして、歩いてきた稜線もよく見えています。

後ろを何度も振り返って景色に見とれながら、最後は岩場を登り西穂独標につきました。
ここからの360度の展望が素晴らしいです。

ピラミッドピークへ
次はピラミッドピークに向かって一旦下りです。
なお、この先は岩場の連続ですのでヘルメットを装着します。

西穂独標からの急な下りを過ぎるとピラミッドピークに向かって登り返します。
岩にペイントされた矢印やマークに沿って登って行きます。

二つ目のピークとなるピラミッドピークです。
右奥には奥穂高岳が見えてきました。
ここから再び下降して次のチャンピオンピークを目指します。

チャンピオンピークへ
チャンピオンピークへの登り返しです。
三点支持で攀じ登って行きますが、手掛かりと足場はしっかりとしていますので不安はないです。

振り返って歩いてきた岩稜です。
なお、中央には焼岳が聳えています。

そして、チャンピオンピークに着きましたが、ここには標柱ではなく岩に名前が書いてありました。

主峰西穂高岳へ
さあいよいよ主峰の西穂高岳に登って行きます。
岩場の登行にワクワクがとまりません。

そして、岩場を楽しく登っていたら西穂高岳に着いていました。
山頂には二組の登山者が休憩していましたので写真を撮ってもらったり取ってあげたりと撮影会です。
その後は湯を沸かしてコーヒーを飲みながら周りの山々を眺めます。

まずは登ってきたルートを確認します。

そして、左手奥に槍ヶ岳です。

こちらは前穂高岳と奥穂高岳につながる吊り尾根です。
さらに下には岳沢が見えています。

雷鳥と遭遇
さて、山頂での眺望に満足して下山を始めると、雷鳥が姿を現してくれました。
写真に写っているのは二羽ですが、岩陰にあと二羽いました。
雷鳥は人を恐れないので、しばらく近くで見ることができました。

下山もアップダウン
さて、山頂に向かっていく時がアップダウンの連続でしたので、当然帰りも何度かの登りがあります。

横を見ると前穂高岳と吊り尾根が綺麗に見えています。
何年か前に岳沢から重太郎新道を登りこの吊り尾根を歩いた時のことを思いだし、再び行ってみたくなります。

さらに奥穂高岳もくっきりです。
奥穂高岳はかっこよくてずっと見ていられます。

また、紅葉も始まってきていて綺麗です。

西穂山荘に下りて
ようやく西穂山荘まで下りてきました。
天気に恵まれた山行に感謝です。

さて、ここで西穂山荘名物のラーメンをいただきます。
醤油味と味噌味があり山荘のお姉さんにおすすめを聞いたところ、「元祖は醤油です」ということで醤油味を選択します。
とても美味しかったです。
同行者は味噌味を注文し両方のスープを飲み比べていましたが、「味噌がいいかな」と言ってました。

おわりに
西穂高岳は、ロープウェイを使うことで日帰りも可能な山です。
ただし、ロープウェイの最終便までに下りてこなければならないため、西穂山荘に一泊して周りの山々の眺望をゆっくりと楽しむのもお勧めです。
なお、西穂独標からは岩稜になりますので、岩場での経験を積まれてから行かれることをお勧めします。

