11月下旬、大山の西隣りに聳える三鈷峰(さんこほう)に木谷登山口から登ったレポートです。
今回は、大山南側の木谷登山口から駒鳥小屋を経て振子沢を詰めていきます。
そして、振子沢を登っている時は大山南壁の圧倒的な存在感に見とれ、何回も足が止まってしまいます。
なお、振子沢は草の生い茂る夏を避けて歩いたほうが良いと思います。
この山行の詳細なデータはこちら!
木谷登山口から三鈷峰に
木谷登山口
登山口の前の空き地に駐車します。
ところで、この山行の下山口は大神山神社裏の行者登山口を予定していますので、大山寺博労座にもう1台をデポしています。
歩き始めは緩やかな樹林帯の中を進みます。
最初の分岐
しばらくすると最初の分岐に着きます。
そこを右に折れて鳥越峠に向かって行きます。
そして、鳥越峠に近づくにつれて徐々に傾斜がきつくなってきます。
鳥越峠
登山口から1時間ほど歩いて、ようやく鳥越峠に到着です。
せっかく高度を上げたところですが、この先駒鳥小屋に向かってかなり高度を下げて行くことになります。
なお、右に分岐すると烏ヶ山に向かいますが、崩壊箇所があり危険とのことです。
駒鳥小屋
鳥越峠から30分程度下って駒鳥小屋に到着しました。
この小屋は、2022年11月にリニューアルが完了しており、小さいですが綺麗で快適です。
振子沢から大山南壁
さて、休憩のあとは駒鳥小屋から沢沿いに進みます。
ふと見上げると、大山の南壁が青空を背景にして聳え立っています。
沢沿いでは渡渉もあったりします。
そして、振子沢を詰めていくと槍ヶ峰のピラミダルな姿が目の前に聳えます。
その姿はしばし佇んで見入ってしまうほどの存在感があります。
大山南壁
また、槍ヶ峰から剣ヶ峰へと続く稜線は北アルプスの山々にも負けないほどの迫力があります。
ところが、残念ながらこのルートは稜線の崩壊が進み立入禁止になっています。
振子沢を振り返る
稜線に立ち登ってきた振子沢を振り返ると、かなりの急傾斜だったことが分かります。
象ヶ鼻から剣ヶ峰
象ヶ鼻まで登り、剣ヶ峰から弥山方面の稜線と北壁を展望します。
北壁側はいつもガラガラと落石していて、崩れいく大山を実感します。
ユートピア小屋
さて、象ケ鼻から少し下るとユートピア避難小屋に着きます。
稜線上に建つこの小屋は、大山山頂に向かう夏山登山道からもはっきり確認できます。
また、この辺りは初夏になると花がたくさん咲いてきれいです。
三鈷峰
ユートピア避難小屋から見た三鈷峰です。
こちら側はなだらかな斜面から山頂に向かって尖っていきますが、反対側(北側)は岩肌の絶壁になっていて結構な高度感があります。
そして、標高1,516mの三鈷峰山頂に立つと360度の展望が楽しめます。
宝珠尾根に向かい下山
ここは、宝珠尾根に向かう分岐点の標柱です。
ここから下宝珠越を経て行者登山口に下りて行きます。
この登山道は、崩壊が進んでいるところもあったり、やや険しいところもあったりして中級者向けと言われています。
大神山神社
大神山神社まで降りてきて今回の山行は終了です。
最後は石畳の参道を歩いて博労座まで戻ります。
おわりに
木谷登山口から三鈷峰に登り、行者登山口に下りてくる今回の山行は、9Km強の距離と1,000m以上の登り降りがあり、コースタイムも5時間30分程度かかりますので、余裕を持った計画で行かれると良いと思います。
天気が良いと大山の南壁、槍ヶ峰から剣ヶ峰、弥山にかけての稜線、そして北壁と次々と素晴らしい景色を見ることができるので、行ってみる価値は十分あります。
大山の山行記録はこちらです!
また、船上山から矢筈ケ山に縦走した記録もあります!