7月初めの猛暑の中、船上山(せんじょうさん)から矢筈ヶ山(やはずがせん)まで縦走した記録です。
この日は特に暑く、まだ体が暑さに慣れてなかったところに水分補給が十分でなかったこともあり、甲ヶ山からの下りの岩場で足が攣ってしまいました。
暫く休んでいると回復しましたので良かったですが、暑い時の低山歩きは自分の体力を過信せず体調管理に十分気をつけなければと思いました。
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前泊
さて、同行者と明朝に琴浦町の一向平キャンプ場で合流するため、近くの「道の駅ポート赤碕」まで移動して車中泊をします。
この日は、太陽が海に映ってとてもきれいな夕陽でした。
昨夜から車中泊をしているキャンピングカーやトラックは少なく静かな朝の駐車場です。
また、ここの接面道路の交通量も多くなく静かに過ごせますのでオススメの車中泊スポットです。
さらに、新鮮な鮮魚売り場やコンビニも併設してあります。
ただし、コンビニは夜間の20時から6時までは閉店しますので気をつけてください。
船上山
さて、船上山の登山口まで移動してくるとトレードマークの屏風岩が青空の中聳え立っています。
船上山山頂
船上山山頂には登山口から30分程度歩くと着きます。
なお、山頂には綺麗な避難小屋があり、山中では珍しい水洗トイレが設置してあります。
さらに、船上山山頂から10分程度歩くと船上神社に着きます。
ここで、今日の縦走の安全を祈願します。
縦走開始
いよいよ、神社の横から大山縦走路に入ります。
なお、両脇から草木が覆いかぶさってきていますが、道は明瞭で迷う事はありません。
暫く歩くと天王屋敷跡に向かう分岐があります。
ただし、天王屋敷跡に向かっては、あまり人が立ち入ってないようで籔になってます。
勝田ヶ山
さらに、船上山から展望のない樹林帯の中を2時間ほど歩くと勝田ケ山山頂に着きます。
勝田ケ山山頂からの展望はありませんが、三角点が設置されています。
甲ヶ山
勝田ヶ山から40分ほど歩いてようやく周りの展望が開けてきました。
これから向かう甲ケ山(かぶとがせん)と右奥に大山の北壁が見えてます。
ゴジラの背
さて、甲川(きのえがわ)方面から直登してくるルートとの合流地点に「ゴジラの背」の標柱と鐘が設置してあります。
ここから大山北壁、三鈷峰、親指ピーク、野田ヶ山の素晴らしい展望を見ることができます。
そして、標柱から間もなく「ゴジラの背」に到着です。
写真で見るようにゴジラの背びれのように連なり合った岩の上を歩いていきます。
ここは、岩の上に立って見ると両側が切れ落ちているので結構な高度感があります。
そして、船上山から続く稜線を振り返ります。
甲ヶ山山頂
さて、「ゴジラの背」を越えると、標高1,338mの甲ヶ山山頂です。
山頂からは、手前の子矢筈ヶ山とその右奥に矢筈ヶ山が見えています。
矢筈ヶ山
次は、甲ヶ山を後にして矢筈ヶ山に向かって行きます。
この甲ヶ山からの下りは急傾斜の岩場です。
実際かなり急ですので、赤のペンキマークを辿って足場を確認しながらゆっくり下りていきましょう。
なお、yamaitiはここで足が攣ってしまいました。
矢筈ヶ山
これは子矢筈ヶ山から振り返って見た甲ヶ山です。
向かって右手の見るからに急斜面の岩場を下りてきました。
さて、甲ヶ山から1時間ほど歩いて標高1358.4mの矢筈ヶ山山頂に着きました。
山頂から見て、右が大山、左のちょこんと尖っているのが烏ヶ山(からすがせん)です。
大山滝に向かって
さらに矢筈ヶ山から40分ほど歩いて大休峠に着き、その先のなだらかな道を大休口まで下りてきました。
大山滝
しばらく歩いて大山滝に到着しました。
なお、大山滝は滝壺のところまで下りて間近で滝を見ることができます。
一向平に向かって
これは、一向平に向かう途中にある吊り橋です。
そしてこの橋を渡った後に、疲れた足に追い打ちを掛けるように急な階段の上りがあります。
なお、ここまでの階段も厳しいですが、大雨で崩れた階段を復旧したこの仮設の階段(123段)が最後の試練です。
この階段を登ってほどなく一向平に着きます。
おわりに
船上山から矢筈ケ山への縦走路を盛夏に歩くのは熱中症のリスクがあり、あまりオススメはできませんが、このルートは一部岩場を含む変化に富んだ山歩きが楽しめますので季節を選んで歩いてみると、とてもよいコースです。
ただし、距離もありますし下山後の移動を考えるとエスケープできるルートもありませんので、天気と体調に気をつけて行きましょう。
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